耳を搔きすぎて負傷し、そこから菌が入った

 まず、木曜日から風邪にかかったようだった。なぜそれがわかったかというと、水曜日から木曜日にかけての睡眠時間が異常に長かったからだ。時折、前日の夜から寝ていたのにもかかわらず夕方に起きだし、食事をしたと思ったらすぐに寝るということが可能になる日がある。たいていこういうときは風邪をひいているようだ。自分の身体のこのパターンを発見したのは実はここ2、3年のことであることを考えると、生きるとは己を知ることだという格言は真理を突いていると思わざるをえない。

 そうして風邪をひいていることを自覚する少しまえから、僕は耳かきをしすぎていわゆる外耳道を負傷していた。耳かき好きの方ならわかると思うが、耳の穴を負傷したところで通常大したことにはならない。ただ少しいつもより耳が痒くなるというぐらいのものだ。僕も、「またやってしまったな」程度にしか考えていなかった。

 金曜日、僕はたしか25時をまわったくらいに帰宅し、寝ようとした。この時点で風邪をひき始めていることは自覚していたので、クラシエの葛根湯を一包飲んだ。クラシエの葛根湯は粒が粗いため、水で流し込みさえすれば味があまり感じられないので、葛根湯がまずくて苦しんでいる人にはお勧めしたい。そうして眠りについた。たしか。

 金曜日から土曜日にかけてはかなり寝た。起きたのは17時くらいだったかな。もちろんずっと昏睡し続けていたわけではなく、途中なんどか起きたように思う。その時に、耳の傷がとても熱を持っていることに気付いた。負傷したのは右耳なのだが、まず痛くて右を下にして寝られないのだ。17時ごろに起きだして食事をしようとしたのだが、なんと耳の下のリンパまで熱を持っている。そのうえ、咀嚼すると顎の動きが腫れた患部を刺激するのか、右顎の付け根あたりが痛む。これは大変なことになったぞと思いながら外食を終えて帰宅し、また床についた。しかし、耳が痛すぎてなかなか眠れない。加えて風邪の方の熱も上がってきたような感じで、とにかく辛い。

 しかし全然寝られないので、ウォーキング・デッドシーズン6の残りを全部観てしまった。劇中で、「傷からの感染症を治療するためにはコウセイザイが必要だ」というような話をしていた。なるほど抗生物質がないと僕は死ぬのだなとか思いつつ、日曜日に病院に行くか、行くならどこの病院に、てかそもそも何科、などと考えていたらいつの間にか寝ていた。

 土曜日から日曜日にかけてもかなり寝た。この間寝たり起きたりしたが、一番しんどかった気がする。耳がめちゃくちゃ痛いので保冷剤で冷やしてみたりしたが、保冷剤が当たると余計に痛かったりして絶望する。16時くらいに起き、スーパーに行って寿司とポテトサラダを買う。昔から病気の時も普通に食事ができる方なので、おかゆなどというしゃらくさいものを作らなくてよいのはありがたい。この時なぜか、かりんとうを買った。

 帰宅してからも熱と耳の痛みでぼーっとしながらも、映画「ビリギャル」を鑑賞する。有村架純がどんどんかわいくなくなっていくのが嫌だった。かりんとうもとりあえず開けるがあまり食わない。ビリギャルを観たあと再び眠りについた。

 この「寝」が効いた。次に目覚めたときは25時くらいだったが、その間にめちゃくちゃ汗をかいた覚えがある。一般にめちゃくちゃ汗をかくと病気は治ると言われているが、本当にそうだった。「病院に行かなくてよかった」と思いながらラーメンを食いにいく。寝癖がひどかったのでニット帽をかぶって行ったのだが、店員の「似合ってないよ」という目線に非常に傷つくことになったので、シャワーを浴びればよかった。

 その後元気になってきたのでなかなか寝られず、本を読んだりはてブをしたりと時間をつぶし、ようやく朝方寝る。平常運転でよい。

 次に起きたのは月曜日の16時くらいで、そのころにはもう風邪の熱もだいぶ引き、耳もちょっと痛いくらいなので、外出していろいろしてから25時ごろ帰宅。

 シャワーを浴びたりネットを見たりしてから、かりんとうを食べながら日記を書いている。やっぱりかりんとうはあまり進まないな。いつ食べ終わるのだろうか。